12月の誕生石
大阪市空堀のあーとぼっくすと大阪市堀江のchancesに12月の誕生石を納品しました。
12月はターコイズ(トルコ石)。今回使用したのは産地がアメリカのアリゾナ州にあるスリーピングビューティー鉱山のものです。トルコ石の名前からトルコで採れるイメージがあると思いますが、ヨーロッパに渡る際にトルコを経由したことから名づけられたようです。実際に産出するのはイラン・オーストラリア・中国(チベット)・アメリカなどかなり広範囲です。産地によって色はスカイブルーから緑色まで様々ですし、国によって珍重される色も異なります。チベットでは緑色が、ヨーロッパではスカイブルーが好まれます。今回はスカイブルーに近いかなり美しいブルーですよ。
今年の夏は爆発的なブームでしたね。「ターコイズ」と書いてあるリーズナブルなアクセサリーの多くが「ターコイズ色」の石以外の素材だったのには戸惑いました。特にプラスチックやアクリルが多かったように思います。また、素材は石でもターコイズではない物もありました。私もよく使う「ハウライト」という白い石を染めた物です。「ハウライトターコイズ」と表記してあるので良心的といえば良心的ですが、御存じない方はターコイズの一種だと思ってしまうだろうなぁと思います。もちろん石だろうがプラスチックだろうが、気にせず楽しめればそれで充分なのですが、購入した後で違う素材だったと知るのは気持ちの良いものではないと思うのです。やはり表記は詳しく正しくあってもらいたいですよね。
では本物とは何か?ターコイズの場合はこの本物の定義が難しいんです。もちろん、ガラスやプラスチックは本物ではないとして、他は本物と言えるのかと言えばそうでもありません。まずはターコイズの処理について簡単に説明しますね。ターコイズはとてももろい石で、そのままでは欠けやすい為に安定させる目的で樹脂をコーティングや浸透させている物が多く流通しています。その樹脂も無色と有色があります。またターコイズを削って出た粉をその樹脂で固めた物もあります。もちろん処理を全くしていないものもあります。作家やショップによってどこまでを本物とするかは意見がわかれますし、私もはっきりと「ココまで」とは決められません。削る以外の加工が少しでも入ったら本物ではないと言う人もいますし、ターコイズの成分であれば粉を固めてもターコイズだと言う人もいます。どちらの意見も考え方として「あり」だと思います。大切なのは様々な加工があることを知っておくと言う事です。特に高価な物を購入する際は確認することをおすすめします。ですが、流通の過程で処理の内容や産地が分からなくなってしまうものも少なくありません。私も購入の際には確認していますがリーズナブルな物ほど分からないのが現状です。cubic Sのターコイズ作品の場合は粉を固めたものは使っていないつもりです。有色の樹脂を使ったものは使用しています。
と色々書きましたが、一番大切なのは自分が気に入った物を楽しんで使うと言う事だと思います。「加工方法がわからないからこわくて買えない」と思わずに自分が納得できる基準を持つ事が大切ですね。
今月の誕生石シリーズは無色の樹脂ですし、アメリカのターコイズ専門の会社から日本の石屋さんが仕入れた産地(スリーピングビューティー)・処理共にはっきりした石です。
(高価なものです。1年の締めくくりなので奮発です。)
12月はターコイズ(トルコ石)。今回使用したのは産地がアメリカのアリゾナ州にあるスリーピングビューティー鉱山のものです。トルコ石の名前からトルコで採れるイメージがあると思いますが、ヨーロッパに渡る際にトルコを経由したことから名づけられたようです。実際に産出するのはイラン・オーストラリア・中国(チベット)・アメリカなどかなり広範囲です。産地によって色はスカイブルーから緑色まで様々ですし、国によって珍重される色も異なります。チベットでは緑色が、ヨーロッパではスカイブルーが好まれます。今回はスカイブルーに近いかなり美しいブルーですよ。
今年の夏は爆発的なブームでしたね。「ターコイズ」と書いてあるリーズナブルなアクセサリーの多くが「ターコイズ色」の石以外の素材だったのには戸惑いました。特にプラスチックやアクリルが多かったように思います。また、素材は石でもターコイズではない物もありました。私もよく使う「ハウライト」という白い石を染めた物です。「ハウライトターコイズ」と表記してあるので良心的といえば良心的ですが、御存じない方はターコイズの一種だと思ってしまうだろうなぁと思います。もちろん石だろうがプラスチックだろうが、気にせず楽しめればそれで充分なのですが、購入した後で違う素材だったと知るのは気持ちの良いものではないと思うのです。やはり表記は詳しく正しくあってもらいたいですよね。
では本物とは何か?ターコイズの場合はこの本物の定義が難しいんです。もちろん、ガラスやプラスチックは本物ではないとして、他は本物と言えるのかと言えばそうでもありません。まずはターコイズの処理について簡単に説明しますね。ターコイズはとてももろい石で、そのままでは欠けやすい為に安定させる目的で樹脂をコーティングや浸透させている物が多く流通しています。その樹脂も無色と有色があります。またターコイズを削って出た粉をその樹脂で固めた物もあります。もちろん処理を全くしていないものもあります。作家やショップによってどこまでを本物とするかは意見がわかれますし、私もはっきりと「ココまで」とは決められません。削る以外の加工が少しでも入ったら本物ではないと言う人もいますし、ターコイズの成分であれば粉を固めてもターコイズだと言う人もいます。どちらの意見も考え方として「あり」だと思います。大切なのは様々な加工があることを知っておくと言う事です。特に高価な物を購入する際は確認することをおすすめします。ですが、流通の過程で処理の内容や産地が分からなくなってしまうものも少なくありません。私も購入の際には確認していますがリーズナブルな物ほど分からないのが現状です。cubic Sのターコイズ作品の場合は粉を固めたものは使っていないつもりです。有色の樹脂を使ったものは使用しています。
と色々書きましたが、一番大切なのは自分が気に入った物を楽しんで使うと言う事だと思います。「加工方法がわからないからこわくて買えない」と思わずに自分が納得できる基準を持つ事が大切ですね。
今月の誕生石シリーズは無色の樹脂ですし、アメリカのターコイズ専門の会社から日本の石屋さんが仕入れた産地(スリーピングビューティー)・処理共にはっきりした石です。
(高価なものです。1年の締めくくりなので奮発です。)